| Araki Syuseikan Museum | 〒468-0014 名古屋市天白区中平5-616 |
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一階の展示室では、化石・陶磁器などジャンルを問わず、さまざまな展示会が行われています。 ここは、一般の収集家や研究者の方の長年の成果を発表する場となっていて、4カ月ごとに色々な展示会を行っています。 運営方針(昭和45年 荒木集成館開館記念展パンフレットから)社会人の中には趣味の段階を越えた尊い研究に余暇の善用に励げんでおられる方々の多い事を私の人生を通して見てまいりました。これらの尊い研究が、そのまゝ埋もれてしまうと云う事はないであろうが、世の人々に紹介されないまゝにじっと待っている事は確かである。例えば考古学遺跡の遺物が発見、発掘されるのを待っているのと同じように。私は熱田図書館で個展を開いて戴いた感謝を捧げると共に、この喜びを次の世代の人々にたとえ小さくとも贈ってあげたいと願うからである。名付けて「人間発掘」と。 集成館は私立(現在は公益財団法人)です。見学者の皆さんが営運の鍵を握っています。見学者であり協力者であり展示者であって戴くようお願い申します。’71年よりは一般社会人の研究家に、この展示室を交代で提供し、社会教育に貢献致したく願っています。 社会科学、自然科学の研究コレクションをしておられる方々の発表、展示にご利用下さるようお待ちしております。 |

アワビやサザエのような海に棲む貝に対して、陸に棲む貝をカタツムリ、デンデンムシ、マイマイ、あるいは陸貝(陸産貝類)と呼びます。嫌われもののナメクジ(重い殻を捨てて粘液で乾燥に耐えるカタツムリの進化形)の仲間も陸貝です。
陸貝の展示といえば、どこの博物館もカタツムリの殻だけを展示して、軟体部は生態写真で紹介するのが一般的です。軟体部を生きたままの状態で標本にすることができないからです。しかし、今回は軟体部を精巧な模型で再現することに成功しました。さらに殻をもたないナメクジに至っては、展示がほぼ不可能でしたアルコールやホルマリンなどの液浸標本では,体が収縮・退色して色や模様は失われます。今回はナメクジ類もまた軟体部の表面彫刻や色や模様まで実物に忠実に模型で再現することに成功しました
陸貝の軟体部をリアルな模型で再現し、殻は実物を使用しているため、完成度の高い作品となりました。このような展示は世界的にも前例がほとんどありません。
日本の陸貝の多くは殻が地味な黄土色や黄褐色をしていますが、外国の陸貝にはカラフルで美しい模様や不思議な形をした種類がたくさんいます。日本では出会えない世界各地の珍しい陸貝も紹介します。
陸貝は日本国内で約900種、世界ではなんと約35,000種が知られています。地元の愛知県だけでも約150種、名古屋市のような大都会ですら約60種が確認されています。ではいったいどこにこんなに多くの種類が棲息しているのでしょう。実は陸貝の多くは1cmにも満たない微小な種類が多く、湿度のある腐葉土と枯れ枝や落ち葉の隙間に隠れています。篩や洗濯ネットで、自然の残る神社や緑地公園などで落ち葉や腐葉土を飾ってみると米粒よりも小さな陸貝が沢山見つかります。民家の庭の植え込みや銅直えの下側にも陸貝が隠れていることがあります。身近にいるのに意外にその存在を知らずに生活している人が多いようです。
今回の展示では身近なカタツムリから、世界最大級のナメクジと陸貝までを、リアルな模型標本、生態写真パネルで紹介します
| No | 展示会名 | 展示者 | 開催日 |
| 252 | 世界最大級のナメクジとカタツムリ | 東海化石研究会 加藤久夫・川瀬基弘 | 2026.1.9〜4.5 |
| 251 | 尾張・美濃焼の逸品 | コレクターから見た尾張・美濃焼の逸品 伊藤正孝 | 2025.9.7〜12.7 |
| 250 | 荒木集成館所蔵品名古屋のやきもの101 | 学芸員実習生による展示 | 2025.5.10〜8.3 |
| 249 | 化石ハンターの冒険:中国の古代奇跡への足跡 | 林常喜(東海化石研究会) | 2025.1.11〜4.6 |
| 248 | 絶滅生物・そのむかし | 日比野史郎 | 2024.9.7〜12.8 |
| 247 | 華麗なる小宇宙・犬山焼名品展 | 橋本道廣 | 2024.5.10〜8.11 |
| 246 | 御手洗層のアンモナイトと海生貝類 | 土方康司(東海化石研究会) | 2024.1.12〜4.7 |
| 245 | 着物箪笥の中の小皿・豆皿展 | 八木祥二 | 2023.9.9〜12.10 |
| 244 | 世界のアンティークしおり展 | 豊嶋利雄 | 2023.5.12〜8.6 |
| 243 | 化石採集20年の記憶 | 嵐順一 | 2023.1.14〜4.8 |
| 242 | 「地球スケッチ紀行」原画展 | 川田きし江 | 2023.9.10〜12.4 |
| 241 | 松尾コレクション | 松尾功一 | 2022.5.8〜8.7 |
| 240 | 中部地方の化石 | 伊藤隆美・村上彰彦 | 2022.1.15〜4.3 |
| 239 | 干潟の貝類・いまむかし | 日比野史郎 | 2021.9.10〜12.5 |
| 238 | 悠久のモンゴル遊牧民〜生活民具展〜 | 川田敏章 | 2021.5.7〜8.8 |
| 237 | 未・化石展〜生物のつながりを探して〜 | 森脇徹 | 2021.1.16〜4.4 |
| 236 | 日本のアンティークしおり展 | 豊嶋利雄 | 2020.9.12〜12.6 |
| 235 | 染付皿展 荒木集成館収集品 | 荒木集成館 | 2020.6.5〜8.9 |
| 234 | 魚化石コレクション〜魚たちの進化〜 | 東海化石研究会 | 2020.1.17〜4.5 |
| 233 | 装いのコレクション | 伊藤正孝 | 2019.9.7〜12.8 |
| 232 | 深海生物・いまむかし | 日比野史郎 | 2019.5.11〜8.4 |
| 231 | 生命誕生から人類まで | 牧口貴久 | 2019.1.19〜4.7 |
| 230 | 絵馬からみた日本の歴史と伝統〜全国の絵馬約350点大集合〜 | 中島克人 | 2018.9.7〜12.9 |
| 229 | 福原稔・第6回切手展 | 福原稔 | 2018.5.11〜8.5 |
| 228 | 東海化石展 マダガスカルの自然 | 東海化石研究会 | 2018.1.12〜4.8 |
| 227 | 戦後尾張の茶碗展 大石浩士コレクション | 大石浩士 | 2017.9.3〜12.3 |
| 226 | 幸せを呼ぶ福助展 | 鈴木照夫 | 2017.5.7〜8.6 |
| 225 | 県の化石(日本地質学会が選考した県の石から) | 東海化石研究会 | 2017.1.13〜4.9 |
| 224 | 貧乏徳利展 | 鈴木照夫・淡河俊之 | 2016.9.9〜12.4 |
| 223 | 福原稔・第5回切手展〜公園切手 併設 弁当包紙・箸袋展 | 福原稔 | 2016.5.6〜8.7 |
| 222 | レプリカ(化石模型)の世界 | 東海化石研究会 | 2016.1.15〜4.10 |
| 221 | 吟月窯・鈴木照夫作陶展 土と灰釉を楽しむ〜100碗と狛犬・シーサーたち〜 | 鈴木照夫 | 2015.9.11〜12.6 |
| 220 | 模型で楽しむ山車 節句の飾り物 | 下地好孝・小倉勝美 | 2015.5.8〜8.9 |
| 219 | 中央構造線に伴う化石たち | 東海化石研究会 | 2015.1.16〜4.5 |
| 218 | 福原稔 第4回切手展 年賀切手 | 福原稔 | 2014.9.12〜12.7 |
| 217 | 北伊勢山中学校生物クラブOB コレクション展 | 藤正彦ほか | 2014.5.9〜8.3 |
| 216 | 北海道とアンモナイト | 川辺伸一 | 2014.1.17〜4.6 |
| 215 | 犬山焼徳利 百撰展 | 土田晃司 | 2013.9.13〜12.8 |
| 214 | 文房四宝展 | 一ノ瀬芳翆 | 2013.5.10〜8.4 |
| 213 | 東北の化石 | 東海化石研究会 水野吉昭 | 2013.1.12〜4.14 |
| 212 | 銅鏡・日本と中国の鏡 杉村美行収集品 | 杉村美行 | 2012.9.7〜12.9 |
| 211 | 近代の藍染・蕎麦猪口(そばちょく) | 荒木集成館理事長・荒木正直 | 2012.5.11〜8.5 |
| 210 | おまけフィギュアと化石の世界 | 東海化石研究会 水野吉昭 | 2012.1.14〜4.8 |
| 209 | 楽しいミニカーの世界 | 荒木正直 ほか | 2011.9.9〜12.11 |
| 208 | 竹内睦・茶陶収集展 | 竹内睦 | 2011.5.7〜8.7 |
| 207 | ジュラ紀のアンモナイト展 | 東海化石研究会 | 2011.1.8〜4.10 |
| 206 | 福原稔 第3回切手展 〜1960−70年代の切手〜 | 福原稔 | 2010.9.10〜12.12 |
| 205 | 近代尾張の茶碗展 大石浩士コレクション | 大石浩士 | 2010.5.7〜8.8 |
| 204 | 知多半島の深海生物化石 | 東海化石研究会展 | 2010.1.15〜4.11 |
| 203 | お宝コレクション展 | 辰巳・井上・白井・小倉・下地夫妻 | 2009.9.11〜12.13 |
| 202 | 美しい世界の貝・共生する貝 名古屋貝類談話会 | 天野正晴・田中利雄 | 2009.8.14〜8.30 |
| 201 | 東海道の宿場「鳴海」の古今〜記者の目で見つけた地元の歴史〜 | 淡河俊之 | 2009.5.8〜8.9 |
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