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東海化石研究会 ジュラ紀のアンモナイト展
平成23年1月8日~4月10日
古生代ジュラ紀に繁栄したアンモナイトを展示します。

0 アンモナイト類は頭足類のバクトリテス類からシルル紀後期に発生し、デボン紀以降発展していきます。古生代に繁栄したアンモナイトはゴニアタイト目で汎世界的に海の中の生活域を広げていきました。しかし古生代ペルム紀末、今から2億5100万年前に生物の大絶滅があり、海洋生物の半数以上が絶滅し、三葉虫類や四射サンゴ類、紡錘虫類などはその後の中生代まで生き残れませんでした。アンモナイト類も大きな打撃を受け数種類を残し絶滅しています。

 ペルム紀末の絶滅を生き延びた種から、中生代三畳紀に入ると多くの種が分かれ繁栄しました。三畳紀のアンモナイトはセラタイト目といわれます。しかし三畳紀末にも多くの海生生物の絶滅が起り、アンモナイトも数種を残し絶滅しました。三畳紀末の絶滅を乗越えた種は、次のジュラ紀に入ると再び繁栄しました。ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄したアンモナイトはフィロセラス亜目、リトセラス亜目、アンモナイト亜目の3グループです。

 アンモナイトは殻の形態からオウムガイに近い生き物と考えられていましたが、初期発生の研究からイカやベレムナイトに近いことが判りました。

 ヨーロッパでは、古くからアンモナイトが地層の対比に使われていました。遠く離れた岩質の異なる地層を、含まれる化石で同じ時代に堆積したと判断するのが化石層序学です。特にジュラ紀のアンモナイトは詳しく調べられ、アンモナイトの化石帯が立てられました。