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中部地方の化石
伊藤隆美・村上彰彦
令和4年1月15日(土)~4月3日(日)(金・土・日開館展示)
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はじめに 東海化石研究会

 中部地方は多くの化石産地を有し、古生代から新生代までバラエティに富んだ化石を産出しております。東海化石研究会では、年に3回の巡検を開催し、主に中部地方の化石産地を訪れて地層の観察、化石の採集を行っております。今回、巡検等で採集した化石を展示させていただく機会を得られ、日帰りで行ける場所で興味ある化石を採集出来る事を知っていただき、化石採集を身近なイベントとして考えていただければ幸いです。

愛知県・岐阜県・三重県巡検採取地の化石 伊藤隆美

 東海化石研究会の巡検で訪れた三県での採取地や三県の採取地の化石を展示させて頂きます。愛知県では犬山市・名古屋港・南知多・渥美半島など。岐阜県では高山市・可児市・瑞浪市・大垣市など。三重県では鳥羽市・美里村など。植物から腕足類・深海魚類・貝類・甲殻類・ウニ類・ウミユリ類等を展示させていただきます。いずれも日帰りで行ける場所の採取地です。主に中部地区の化石産地の化石です。典味のある方は是非一度化石採取に行っていただくと幸いです。

手取層群の化石 村上彰彦

 化石と聞いて、まず思い浮かぶのはアンモナイト、恐竜ではないでしょうか。これらは中生代を代表する生物で、中生代の地層から発掘されています。手取層群は今から一億数千万年前の中生代ジュラ紀中期から白亜紀前期にかけての地層で富山県、福井県、石川県、岐阜県に分布しています。手取層群からは恐竜や植物等の化石が多く発掘される事で、世界的に知られています。特に恐竜化石が発掘されている福井県、桑島化石壁のある石川県が注目されていますが、岐阜県からも多くの興味深い化石が見付かっています。ここでは主に岐阜県にある手取層群の化石産地を紹介し、そこで採集した化石を展示します。岐阜県からも恐竜やアンモナイト等さまざまな化石が産出する事を知っていただければ幸甚です。